【C指導者課題】安全を配慮した初心者指導案を作成する際の留意について述べなさい

柔道C指導者の講習会に参加してきました。

無事合格することができたので、講習会終了時に提出を命じられた課題とその回答例を晒します。

【課題3】安全を配慮した初心者指導案を作成する際の留意について述べなさい

近年報告されている重篤な柔道事故を見てみると、柔道経験の浅い初心者が大外刈など後受身を取る必要のある技をかけられた際に、受け身を取り損ねることが原因となっている事例が多い。
そこで下記の点に留意し、柔道初心者の指導を進めていく。

・受身技術の確認
しゃがみこんだ体勢から後方に倒れ込ませる。
その際に帯の結び目を見て頭を打ち付けることのないようにできているかを確認する。

この動作ができている場合には、
しゃがみこんだ体勢からの後受け身、立位からの後受け身、膝立ちから技をかけてもらい後受け身を取る……という風に段階を踏んで受け身の技術を高めていく。

この動作ができていない場合は体を丸めたり、帯の結び目を見るために姿勢を保持する筋力がない可能性やそれらの運動を連動させることが苦手であることが考えられる。
下記の練習を段階を踏んでおこない、受け身に必要となる筋力や体の動かし方を体得させる。
仰向けに寝かせ、帯の結び目を見る感覚を体感させるために額を抑えた形からあごを引く動作をさせたり、仰向けに寝かせ、帯の結び目を見させて後ろ受け身の手や腕の使い方の練習を行う。
習得の度合いを見て足を投げ出した形からの受け身の練習をさせるが、その際はゆっくりと後方に倒れ、音を立てない静かな後ろ受け身の指導をする。
これらの練習は指導者の前、もしくは目の届く範囲で練習させる。

・禁止技を決めて乱取りを行う。
受け身の練習を進め、一通りの受け身ができるようになったとしても実際に投げ込みや乱取りで投げられて受け身を取れるようになったとは言えない。
そこで、投げ込みや乱取りの練習の際には初心者が受け身を取ることが難しい大外刈や袖釣込腰などの技をかけない・かけさせないルールを徹底し、比較的受け身を取りやすい技で受け身の技術と受け身に必要となる筋力を身に付けさせるようにする。

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